NISA TOKYO
NISA
2026年07月10日

NISAのデメリット10選!始める前に知っておきたい注意点を徹底解説【2026年最新版】

30秒で分かる結論

  • NISAは元本保証ではない。投資信託や株式は価格変動により損失が出る可能性がある
  • NISA口座は損益通算・繰越控除の対象外。他口座の利益と損失を相殠できない
  • NISAは短期売買には向かない。長期・積立・分散投資を前提とした制度
  • ただし、これらのデメリットは対策で軽減可能。リスクを理解すれば初心者にも有用
  • NISAのメリットは「NISAのメリット10選」で詳しく解説

NISA(少額投資非課税制度)は、運用益が非課税になるお得な制度ですが、メリットばかりではありません。元本保証がない、損益通算ができない、短期売買に向かないなどのデメリットもあります。本記事ではNISAのデメリット10選を公平に解説し、それぞれの対策まで具体的に説明します。「NISAはやめたほうがいい?」と迷っている方はこちらの記事もあわせてご参照ください。

NISAとは(簡単に)

NISAは、投資で得た利益(配当金・値上がり益など)が非課税になる税制優遇制度です。2024年1月から始まった新NISAでは、以下の2つの枠が設けられています。

  • つみたて投資枠:年間最大120万円(非課税保有限度額600万円)
  • 成長投資枠:年間最大240万円(非課税保有限度額1,200万円)

2つの枠を合わせて非課税保有限度額は最大1,800万円、非課税保有期間は無期限です。NISAの基本は「NISAとは」で、始め方は「NISA始め方」で詳しく解説しています。メリットだけでなくデメリットも理解した上で活用することが大切です。

NISAのデメリット10選

NISAには多くのメリットがある一方で、以下の10のデメリット・注意点があります。それぞれ詳しく解説します。

1元本保証がない

NISA口座で購入する投資信託や株式は、預貯金と違い元本保証ではありません。価格変動により、投資元本を割り込む(損失が出る)可能性があります。「NISAに預ければ必ず増える」というわけではなく、投資である以上リスクがあることを理解する必要があります。

対策:生活防衛資金(3〜6ヶ月分の生活費)は預貯金で確保し、余剰資金で投資する。無理のない金額から始める。

2価格変動リスクがある

投資信託や株式の価格は日々変動します。世界経済の動向、金利変更、自然災害、地政学リスクなど様々な要因で価格が下落することがあります。NISA口座であっても、この価格変動リスクから逃れることはできません。短期間では大きな下落が起こる可能性もあります。

対策:長期保有(10年〜20年以上)で時間を味方につける。分散投資で特定の銘柄・地域への集中を避ける。

3損益通算・繰越控除の対象外

NISA口座で発生した損失は、他の口座の利益と相殠(損益通算)できません。また、損失を翌年以降に繰り越して税金を減らす「繰越控除」の対象でもありません。特定口座であれば損失を出しても税金面で一部メリットがありますが、NISA口座ではそれがありません。これはNISAが「利益が非課税」である代わりの制約です。

対策:NISAは長期保有を前提とし、売却による損失を最小限にする。値下がりしたからといって慌てて売却しない。

4短期売買には向かない

NISAは短期売買には向かない制度です。非課税保有期間が無期限になったとはいえ、NISAの本来の目的は長期的な資産形成です。短期で売買を繰り返すと、価格変動リスクを高めるだけでなく、非課税枠を無駄に消費することになります。デイトレードやスイングトレードには向いていません。

対策:つみたて投資枠を活用し、毎月定額で長期積立する。短期的な値動きに一喜一憂しない。

5投資対象商品に制限がある

NISA口座で購入できる商品には制限があります。つみたて投資枠は金融庁の基準をクリアした投資信託のみ、成長投資枠も一部制限があります(整理銘柄などは対象外)。すべての商品がNISAで買えるわけではありません。また、信用取引はNISA口座ではできません。

対策:つみたて投資枠の基準クリア銘柄は低コスト・分散型が多く、初心者には十分。銘柄選びは初心者向け運用ガイドを参照。

投資で損をする可能性

NISA口座であっても、投資で損をする可能性はあります。ここでは損失が発生する主なケースを解説します。

ケース1:市場全体の下落

リーマンショックやコロナショックのような、市場全体の大下落が起きた場合、ほとんどの投資信託・株式が値下がりします。このような局面では、分散投資をしていても一時的な損失が発生します。ただし、長期保有すれば回復する可能性が高いとされています。

ケース2:個別銘柄の下落

特定の企業の業績悪化や不祥事により、その株式の価格が大きく下落することがあります。個別株に集中投資していると、大きな損失につながる可能性があります。つみたて投資枠のインデックスファンドなら、この個別銘柄リスクを分散できます。

ケース3:短期売却による損失

価格が下落した状態で慌てて売却すると、確定的な損失が発生します。NISAでは損益通算もできないため、この損失は税金面でメリットがありません。長期保有を心がけることが重要です。

投資で損をする可能性はゼロではありません。しかし、長期・積立・分散投資を実践すれば、リスクを抑えながら資産形成を目指せます。

元本保証ではない理由

NISA口座で購入する投資信託や株式は、元本保証ではありません。預貯金(銀行預金)は元本保証で、利息もつきますが、投資信託や株式は市場価格で取引されるため、購入時より価格が下がれば損失が出ます。

NISAは「税金を非課税にする制度」であって、「元本を保証する制度」ではありません。利益が出れば非課税ですが、損失が出ても補填されません。これが投資の基本です。元本保証を求める方は、NISAではなく預貯金や元本確保型商品を検討する必要があります。

損益通算ができない

NISA口座の損失は損益通算の対象外です。特定口座であれば、A銘柄で損失、B銘柄で利益が出た場合、両者を相殠して課税利益を計算できます。しかしNISA口座では、利益は非課税である代わりに、損失は他口座の利益と相殠できません。

また、損失を翌年以降に繰り越す「繰越控除」もNISA口座では使えません。これはNISAの「利益非課税」というメリットの裏返しであり、制度設計上の仕様です。

対策:NISA口座では「損失を出さない・損失を確定しない」運用を心がける。長期保有し、値下がりしても慌てて売却しない。

NISAと特定口座の比較表

NISA口座と特定口座(課税口座)の主な違いを比較表で確認しましょう。

比較項目NISA口座特定口座
税金非課税(ゼロ)約20.315%
損益通算不可可能
非課税運用益・配当金が非課税非課税なし
長期運用無期限で非課税課税される
初心者向け★★★★★★★★☆☆
繰越控除対象外対象
投資枠最大1,800万円制限なし

NISA口座は税金面で圧倒的に有利ですが、損益通算・繰越控除ができない点に注意が必要です。口座選びに迷った方はNISA口座おすすめランキングをご参照ください。

⏱ 30秒で完了

30秒であなたに合うNISA運用を診断

5つの質問に答えるだけで、NISAが自分に合っているかが分かります。

🩺 無料診断を始める →

6NISA口座は1人1口座のみ

NISA口座は1人1口座のみ開設できます。複数の証券会社でNISA口座を持つことはできません。そのため、どの証券会社で開設するかが重要です。一度開設すると、翌年に変更することはできますが、手間がかかります。

対策:事前に証券会社を比較し、自分に合った場所を選ぶ。NISA口座ランキングを参照。

7成長投資枠の枠再利用は3年後

新NISAでは売却後に非課税保有限度額が再利用できますが、成長投資枠は売却した年の3年後にしか再利用できません。つみたて投資枠は翌年再利用可能ですが、成長投資枠は期間が長い点に注意が必要です。頻繁に売買する方には制約になります。

対策:成長投資枠は長期保有を前提に使う。短期売買にはつみたて投資枠とは異なり不向き。

8投資対象商品を選ぶ重要性

NISA口座でどの商品を買うかによって、結果が大きく変わります。銘柄選びは重要です。手数料の高い投資信託を選んだり、一部の銘柄に集中投資したりすると、期待した成果が得られない可能性があります。

対策:低コストのインデックスファンド(全世界株式やS&P500連動型等)を選ぶ。初心者はつみたて投資枠の基準クリア銘柄から選ぶ。

9一定額以上の投資には枠が足りない

NISAの非課税保有限度額は最大1,800万円と大幅に拡大しましたが、より大きな資産を運用する方には枠が足りない場合があります。枠を使い切った後は特定口座での運用となり、税金がかかります。

対策:非課税枠を有効活用し、枠を使い切った後は特定口座で損益通算を活用する。長期保有で枠の消費を抑える。

10制度変更のリスクがある

NISA制度は国の税制であり、将来の制度変更の可能性があります。2014年の開始以来、何度か制度が改正されてきました。新NISA(2024年〜)も将来変更される可能性はゼロではありません。ただし、既に開設した口座の既存分が遡って不利になるような変更は通常行われません。

対策:制度の最新情報を定期的に確認する。ただし、大きく不利になる変更は通常行われないため、過度に心配する必要はない。

短期売買には向かない理由

NISAは短期売買に向かない制度です。理由は以下の通りです。

  • 価格変動リスクが大きい:短期間では価格の乱高下が激しく、損失を出しやすい
  • 非課税枠を消費する:売買を繰り返すと枠を無駄に消費する
  • 損益通算ができない:短期売買で損失が出ても税金面でメリットがない
  • 長期保有のメリットを逃す:NISAは長期保有するほど税金削減効果が大きい

NISAは「長期・積立・分散投資」を前提とした制度で、コツコツ長く積み立てることに適しています。短期で利益を狙いたい方は、NISA以外の方法を検討する必要があります。

NISAが向いていない人

NISAはすべての人に向いているわけではありません。以下のような方にはNISAは向いていないかもしれません。

  • 元本保証を最優先する人:預貯金や元本確保型商品の方が適している
  • 短期間で利益を狙いたい人:短期売買にはNISAは不向き
  • 生活防衛資金がない人:まずは預貯金で生活防衛資金を確保すべき
  • 借入金で投資しようとしている人:借入金での投資は極めてリスクが高い
  • 投資のリスクを理解したくない人:リスクを理解せずに始めるのは危険

NISAが向いている人・向いていない人についてさらに詳しくは「NISAはやめたほうがいい?」をご参照ください。

デメリットを減らす方法

NISAのデメリットは、正しい対策をとることで軽減できます。代表的な対策をまとめます。

対策1:生活防衛資金を確保する

投資を始める前に、3〜6ヶ月分の生活費を預貯金で確保しましょう。生活費や緊急時の予備費を確保せずに投資資金に回すのは避けるべきです。生活防衛資金があれば、市場が下落しても慌てて売却する必要がなくなります。

対策2:長期・積立・分散投資を心がける

長期・積立・分散投資は投資の基本原則です。長期保有で時間を味方につけ、積立で購入タイミングを分散し、複数の資産・地域に分散投資することで、リスクを抑えられます。つみたて投資枠はこの原則を実践しやすい制度です。

対策3:低コストのインデックスファンドを選ぶ

手数料(信託報酬)の低いインデックスファンド(全世界株式型やS&P500連動型など)を選ぶことで、コストを抑えられます。つみたて投資枠の基準クリア銘柄は低コスト・分散型が多く、初心者にも適しています。

対策4:少額から始める

最初から大きな金額を投資せず、少額から始めることでリスクを抑えられます。毎月1,000円や3,000円など無理のない金額から始め、慣れてきたら徐々に増やしていくのが現実的です。

対策5:売却を急がない

値下がりしたからといって慌てて売却すると、確定的な損失が出ます。NISAでは損益通算もできないため、長期保有を心がけ、市場の回復を待つことが大切です。ただし、明らかに不良な銘柄の場合は損切りも検討します。

対策6:証券会社を比較して選ぶ

NISA口座は1人1口座のみなので、証券会社選びは重要です。手数料、投資信託の取扱数、サポート体制、アプリの使いやすさを比較しましょう。NISA口座ランキング初心者向け運用ガイドを参考にしてください。

NISAのメリットとの比較

NISAにはデメリットがありますが、メリットも大きいです。両者をバランスよく理解することが大切です。

項目メリットデメリット
税金運用益が非課税
損失損益通算不可
保有期間無期限で非課税短期売買に不向き
投資枠最大1,800万円大口投資には不足
商品つみたて枠は厳選銘柄対象商品に制限
元本元本保証なし
初心者少額から始められるリスク理解が必要

メリットの詳細は「NISAのメリット10選」をご参照ください。デメリットを理解した上でメリットを活かすことが大切です。

よくある質問

Q. NISAで損をしたらどうなりますか?
A. 投資には元本割れのリスクがあります。NISA口座で損失が出ても損益通算はできません。長期・積立・分散投資でリスクを抑えることが大切です。
Q. NISAはやめたほうがいいですか?
A. 元本保証を求める方や短期売買をしたい方には向いていません。ただし、長期・積立・分散投資を前提とする方には有用な制度です。詳しくは「NISAはやめたほうがいい?」をご参照ください。
Q. 損益通算ができないとどのような不便がありますか?
A. NISA口座の損失を他口座の利益と相殠できないため、損失が出ても税金面でメリットがありません。ただし、NISAでは利益自体が非課税なので、利益が出た場合のメリットは大きいです。
Q. NISAのデメリットは対策で減らせますか?
A. はい。生活防衛資金の確保、長期・積立・分散投資、低コスト銘柄の選択、少額からのスタート等で、多くのデメリットは軽減できます。
Q. NISAと特定口座はどちらがいいですか?
A. 長期積立目的ならNISAが税金面で有利です。短期売買や損益通算を活用したい場合は特定口座も選択肢になります。
Q. 初心者はどの枠を使うべきですか?
A. つみたて投資枠がおすすめです。金融庁基準をクリアした低コスト銘柄のみで、自動積立しやすいため初心者に適しています。

まとめ

NISAには、元本保証がない、価格変動リスクがある、損益通算ができない、短期売買に向かない、投資対象商品に制限がある、1人1口座のみ、成長投資枠の枠再利用は3年後、銘柄選びが重要、大口投資には枠が不足、制度変更リスクがある、という10のデメリットがあります。

ただし、これらのデメリットは正しい対策で軽減可能です。生活防衛資金を確保し、長期・積立・分散投資を心がけ、低コストのインデックスファンドを選び、少額から始めれば、リスクを抑えながらNISAのメリット(運用益非課税)を活かすことができます。NISAの基本は「NISAとは」で、始め方は「NISA始め方」で詳しく解説しています。メリットについては「NISAのメリット10選」をご参照ください。

デメリットを理解した上でNISAを活用するか迷った場合は、まずは無料のNISA診断を活用してみてください。マネックス証券松井証券DMM株など、初心者におすすめの証券会社も比較してみてください。

🎯 NISAを検討している方へ

あなたに合った証券会社を選ぼう

口座開設・維持費は無料。最短翌営業日から取引開始。